不景気から副業している正社員が増えていますが、その正社員ですらない派遣労働者が問題になりました。
派遣労働者が集まる派遣村のリーダーは、「今後も国の雇用政策のミスによる災害だということを強く訴えていく」と声高々に訴えていたのを記憶しています。
地震や火事の被災者と同じレベルに持っていくとは、本当の被災地の人は呆れているかもしれませんが、それほど深刻な労働環境を表現しているとも言えます。
しかし、派遣労働者もピンキリで、一概に共感するわけにもいきませんでした。
50代で10年以上働いた職場を解雇された方もいれば、30代で「自殺する勇気がないから、のたれ死んでいくかもしれない」という人もいます。
そもそも、派遣労働者には団塊ジュニア世代が多く含まれています。彼らが就職活動に入った1995~2002年あたり、社会に縛られない自由な生き方がかっこ良く思われていた風潮がありました。
フリーター、ニート、パラサイトとなる若者が増え、将来を楽観視する傾向があったのも事実です。バイトで生計を立てていれば、正社員になれないのは当たり前で、次第に派遣に流れ着きます。
「総理に責任を問いたい」とコメントした派遣労働者もいましたが、自分の責任をないがしろにする人には全く同情できないものです。
ただ、いずれにしても1度失敗したからといって、早々に見捨てるのは冷た過ぎるでしょう。日本は格差を是正し、共存できる社会を必要としています。
また、マスコミは政府を悪者にし、派遣労働者の中でも甘い考えの人を選別して、報道する傾向があるのであまり信用できないのも忘れ内容にしたいです。
使い捨てが問題視される派遣労働者が注目されていますが、仕事がないなら働けないのが日本社会です。
派遣労働者の解雇が連続したとき、「派遣切りは憲法違反」との声が多かったのですが、次第に「ワークシェアリングの実施」に変わっていき、ついには「派遣労働者の正社員化」と拡がっていきました。
派遣労働者は契約の期間内での雇用が約束されています。企業にとっては商売が繁盛しているときにだけ欲しい労働力になり、効率的な予算からコストダウンが計れます。
したがって、派遣労働者を正社員化したら企業が潰れます。ましてや商売が繁盛していないなら余計に無理です。
ワークシェアリングも似た性質を持ち、企業の人件費は変わらずとも作業効率が落ち、企業全体の生産性に関わってきます。
1人でできる仕事を2人で交代ですると、従業員の管理コストは増加、引継ぎ作業が負担になり、2人の仕事力に差異があるのは当然、相性が悪ければ逆効果、大事なモチベーションもなくなりがちです。
複雑な業務であるほど、ワークシェアリングが可能な職場は限られてきます。単純な業務ほど賃金は安いので、生活への影響度は深刻です。
現在、副業禁止の企業は50%以上ですが、その企業の給料だけでは食べていけないワーキングプアが増えています。給料が減り、消費が鈍り、企業の収益が悪化するデフレスパイラルに陥る可能性があります。
収入に多少満足していなくても、仕事にやりがいがあれば充実感が生まれます。
新卒の学生らが就職活動をして内定を貰う頃には、自分が何の仕事をして生きていくのか明確になってくるでしょう。
人生の半分以上を過ごす就職先に対して、やりがいのある仕事を希望し、目的意識が結果になる職業に就こうとします。淡々と準備をして、必死に駆けずり回って、叩かれながらも内定を勝ち取った方もいます。
そんな中で「派遣労働者は贅沢を言っている。何でもいいから必死で働くべき」という声も多くなりました。
しかし、就活は結婚と同様に人生を左右する一大イベントと言われています。「理想の相手がいないと贅沢を言っている。たくさんいるんだからすぐに結婚すべき」とはいかないでしょう。
お金だけに目が向いて、労働条件を無視して働くのはその人の現在と将来を否定しているようなものです。
政府が派遣労働法を改正した結果、急激に増えた派遣労働者はご飯を食べることを目的に働いています。食べるために働き、働いては食べの毎日、そこにやりがいはありません。
例えば、そこまで望んでいた仕事でなくても、家族を支えるために生きがいを感じれば、仕事にやりがいを覚えます。
モチベーションを高めるやりがいは仕事選びでは重要なステイタスです。副業をするのも単にお金が欲しいではなく、何か別の目的がないと続かないでしょう。
仕事に目的を持つことが大切です。ご飯を食べることは目的ではなく、お金を使った結果に過ぎないです。
「もし、全ての職業の給料が同じならどの仕事を選びますか?」
恐らく、この質問の答えがあなたのやりたい職業であり、生きがいになる可能性が高いです。
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